早朝5時、ナスの消毒のため助手をしました。
母が仕事ができなくなり、一人で出荷の作業をしている父ですが、一人ではできない仕事が時々あるのでそういう時だけ手伝いをします。
父が薬剤散布のために噴霧器のホースを引っ張るのでそれがスムーズに行くようにホースを送るだけの簡単な手伝いです。
先生ごっこ、生徒は野菜の木
「門前の小僧、習わぬ経を読む」なんてことわざがありますが、農家の家で産まれて育って来たので、小さい頃から手伝いをさせられたり、なんとなく見ていたので覚えている事もあります。
ホースの助手もずっとずっと昔手伝った記憶があり、単調な仕事をしながら懐かしく感じていました。
昔小さかった私の遊び場は母が仕事をしているハウスの中や出荷の作業をしている作業場や畑でした。
先生ごっこが好きで、キュウリやナスの一本一本の木が生徒です。
先生は教科書を片手にもう片方には黒板を指すための棒を持ち、生徒に教科書を読ませ、「はい次」とか言います。
時々生徒に質問をします。
「今の文章はどう思う?」
なんてキュウリやナスの木に質問します。
もちろん答えは返って来ませんが、生徒の役も自分でやります。笑
それがけっこう楽しくてよくやってた記憶があります。
そんな事を思い出しながら、やっていました。
母ができなくなり、今後を考える
農家の仕事も嫌いな訳じゃないけど、人のペースで人に振り回されて仕事をするのは嫌だし、少し手伝えば「もっともっと」と当てにされるのも困る。
私も夫も休日が少なく週に1日しかない休みに手伝えるほど体力も残っていない
ましてや今は母のサポートもあるから、自分の仕事も減らしている状態
今は考える時・・・
自分の体力と、一緒に仕事をする人の体の事も気遣うべき
それを考えた時に、どれくらいの量が適量か考えて欲しい
どれくらいが人を巻き込まないでできるのか
この忙しい時期に母が病気になったのにもきっと意味があるのかもしれない
なんて考えていた
テレビを見ながら吉本の芸人さんが地方に移住して農作業で生計を立てているのを見て、私達もいつか夫がサラリーマンを辞めたら小さく農家でもやれるかな?
なんて話ました。
自分達の考えで、自分達のペースでやる
そんな甘いものではないかもしれないけど、それができたら楽しそうだけど
農家の後継者問題
今は農家の平均年齢はかなり高齢化
若い人が後をとっている家は会社にして大きくやっているけど、小さな農家はほとんどが後継ぎがいない
うちもその一つ
3K(キツイ・汚い・危険)なんてイメージもあります。
農家で生まれ育ち、親の姿を見て来たからこそ、やりたくないとずっと思って来ました。
子供の頃は専業主婦やお勤めしている垢抜けた友達のお母さん達と比べて日に焼けた垢抜けない母に恥ずかしさを感じてしまったり
家には泥がついたまま上がってきて汚いと思ったり
暑くて大変そうな姿
出かけても帰って来たら休みなく仕事をしたり
「お金がない」って育てられたり
キツくて大変そうなのにお金がない・・・
そんな仕事したくない
そう思うのも仕方ない
そんな気がする
私は兄がいたのでいつかは嫁に行くという前提で育てられた
兄は長男として後継ぎとして育てられた
でも父と一緒には仕事はできなかった。
それもよくわかる・・・
そんな家はたくさんあるんだろうな・・・
もっと農家に夢が見れたら違っていたのかな
それでも私は本業が農家は選ばないかなぁ・・・
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