小学校で拡大教科書をいただきました。

先天性白内障

先天性白内障で産まれた長女
生後5ヶ月で水晶体の摘出手術を受け、現在21歳・・・今は度の強いコンタクトレンズと3種類のメガネを使い分けて生活しています。

娘が小学校3年生の終わりごろの授業参観日の時だったと思うのですが、担任の先生から教科書について保健の先生からお話があるので帰りに保健の先生とお話をしていって下さいと言われ会いに行きました。

それは娘が教科書が見にくくないか?という質問で

教科書には拡大教科書というものがあり、もしも見にくければ普通の教科書ではなくて拡大教科書をもらう事ができますよという説明でした。

その時は小3の終わりごろでしたが、小5の教科書からのお話でした。

その時に、拡大教科書の見本があり、それは社会科のものでしたが、かなり文字や図が大きくなっていて、通常は1冊の教科書がさらに分厚くなったものが3冊で一冊分になっていました。

拡大教科書か普通の教科書かどちらか選んでいただく事ができるとの事で、どうしたらいいか少し迷いました。

娘がどのくらい見にくいのかがその場でよくわからなかった事

小5の普通の教科書がどのくらいの字の大きさなのかがわからなかった事

断ってしまって、やっぱり見にくかった・・・にならないか心配だった事

拡大教科書を娘が使うのか・・・

その場には娘がいなくて、私だけの判断だったので少し迷いましたが

すでに小3で、初めて覚える漢字の細かい部分が見えにくく覚えにくそうにしていたので
結果・・・

国語の教科書だけ拡大教科書をいただくという選択をしました。

ただ、拡大教科書をいただいても娘が授業中にそのみんなと違う教科書を広げるとは思えませんでしたし、とにかく3冊で一冊分なので重いだろうと思い

授業中には普通の教科書が使えるように、普通の教科書は自己負担で購入して拡大教科書をいただき、両方用意するという事でお願いして帰って来ました。

その時に、先生の方から拡大教科書のお話をいただけたので、とてもありがたくて・・・
うれしいです!と伝えると

保健の先生は
教頭先生がうちの学校に該当者がいないか調べてくれて、うちの子の事に気づいてくれて保健の先生に声をかけてくれたのだと教えてくれました。

その時は女性の教頭先生で、直接お礼は言えなかったのですが、まさか普通の小学校で拡大教科書を用意していただけるなんて思ってもいなかったので、本当にありがたかったです。

そして小4の夏休み
担任の先生は変わってしまっていましたが、来年度(小5の分)の教科書について電話をいただきました。

その時に国語の教科書だけ拡大教科書にする事は決まっていたのですが、拡大教科書にも3種類位あるようで、文字の大きさの違いで、教科書自体の大きさが違う物もありました。

どれを選べばいいのか迷いましたが、見た目に本の大きさが違うと教室で使いにくのでは?と仰っていたので、本の大きさは普通の教科書と同じB5サイズで文字の大きさは中位の真ん中のサイズを選びました。


そして、みんなが教科書が配られる時にはみんなと同じ教科書も配っていただけるように、それもお願いしておきました。

その時に初めて知ったのですが、拡大教科書の金額がかなり高額な事です。
これももう12年前の記憶ですので、少しずれがあるかもしれませんが、
普通の教科書が数百円なのに対し、拡大教科書は一冊3万円位の定価がついていたと思います。
普通の教科書一冊分が拡大教科書3冊で一冊分なので、普通の教科書一冊分が拡大教科書だと10万円近くするという驚きでした。

それが、例えば国語でしたら上下刊ありますので、一教科で年間20万円にもなるという事です。

それを無償で提供していただけたので、本当にありがたい事です。

そして小5

またまた担任の先生は変わってしまっていましたが・・・

みんなに教科書を配る時には普通の教科書を同じように配っていただき、拡大教科書は先生が自宅に届けてくれて・・・

何年もかけ
たくさんの先生方のお陰で
我が家に拡大教科書が届きました。

よく、いろんな意味で
「日本という国に産まれているだけで運がいいのですよ」
という言葉を聞きますが、確かにそうですよね・・・

ありがたいです。

そして、
あの時うちの子の目の事にに気づいてくれた教頭先生

声をかけてくれた保健の先生

小3、4、5年生の担任の先生

いろんな方にお世話になりました。

ありがとうございました。

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