水晶体の摘出手術

手術を東京の病院でやることは決まりましたが、病院のベッドが空き次第病院から電話が来る感じなので、それまでは毎日目薬をさして瞳を広げて光の刺激を入れました。
薬の副作用でほっぺが赤くなっていました。

病院から電話がかかって来て、入院できる事になったのはちょうど生後5ヶ月になった日でした。

いろいろ検査されるのを嫌がって力の限り泣くので、顔や頭に内出血してました(笑)

入院は小児外科の大部屋でしたので付き添いができず、面会時間にしか会えなかったので、毎日電車で通いました。

そして手術の日を迎えました。

今よりも良くする為に水晶体を摘出する手術を受けるのですが、
「みんなにあるものが失くなる」
という複雑な気持ちでした。

夫と二人で手術が終わるのをエレベーターの前で待っていると、眼科に入院中の4～50代のご婦人と出会いました。

心配そうに待っている私達を気にかけてくれて話しかけてくれたのですが、偶然にもその方はご自身が先天性白内障だったそうです。
そして、その時にどうしてその方が入院していたかは忘れてしまったのですが視力が落ちてしまっているようでした。
そして、その方の娘さんも20代と言っていましたが、その方も先天性白内障だったと話してくれました。

その方は、娘さんが小さい時に自分も目が悪かったから大変だったと・・・
「でも、あなたは自分は大丈夫なんだからまだいいじゃない」
「何でもやってあげられるでしょう」
と励ましてくれました。

その時の私には本当に有りがたく、
「母として頑張らねば、くよくよしている場合じゃない」と思わせてくれる言葉でした。

入院期間は、一度手術当日にノロウイルス感染により延期になったりしたので、2週間位だったと思います。
その間毎日片道３時間通いました。
面会時間は数時間でしたがなるべく娘の近くにいたいのでなるべく朝早く出てました。
今思えばビジネスホテルに泊まっても良かったのでは？と思いますが、その日あった事を家族に話すのも心を整える時間でした。

そして手術が終わってからは目を触ったりしないように、両手を曲げられないように抑制する事になりました。