舅や姑、父や母、祖父や祖母、嫁や婿
家族が多くなればトラブルは多くなるものですね
実の親子であっても不満はあるのですから
お舅さんやお姑さんならば、きっとなおさらだと思います。
不満があってもなかなか伝えることは難しく、お互いに我慢をしています。
それが何かの拍子に口から出てしまい
それで言い合いになることもあれば、言われたほうが我慢して
その場が収まることもある
ケンカもきっと本当の家族になっていくための必要な過程なのかもしれませんが
それでもやっぱりストレスであることには変わらないのです・・・
お客さんのエピソード
先日お客さんのNちゃんはお義父さんとケンカになってしまったと話してくれました。
きっかけは子供が学校へ行く時の送迎のちょっとしたことがきっかけだったようです。
お義父さんは昭和17年生まれの昭和的な考えの方らしく
子供にはある程度厳しく育てるのが望ましいと考えるタイプ
そんなお義父さんには小学校4年生になる孫を母親であるお嫁さんのNちゃんが学校へ行く時に送迎している事が気になっていたようでした。
その日お義父さんは、どこか体調が良くなかったらしく、なんとなく機嫌が悪い様子だったようです。
我が家のでもそうなのですが、なぜかどこかが痛いとか、なんだか調子が悪いとかいうと、機嫌が悪くなり、周りに当たることがあります。
普段からそうなので、「また今日は機嫌が悪いな」となるべく一緒にいないようにするとか攻略するようにしていますが・・・
Nちゃん家のお義父さんもその日はそんな日だったようで、その前からなんだか不穏な雰囲気・・・
そしてスイッチが入ってしまった・・・
Nちゃんに
「そんなに甘やかしていてはいけない」
「自分で歩いて行かせなさい」
子供にも「しっかりしなさい」
とか強く言ってきて
「Nさん、あんたはいつも何も言わず何を考えているかわからない」
「何か言いたいことや文句があるなら、もっと言ったほうがいい」
なんて言われたそうですが
「お義父さん、私は嫁で娘ではないのでそんな文句なんて言えないですよ」
「子供のことも私なりに考えて育てています。」
「今日のことは夫に相談させていただきます」
と言って初めて言い合いになったそうです。
言い合いと言ってもお互いにそれでもきっと言いたいことの半分も言えてないのでしょうけど・・・
戦後時代育ちとのジェネレーションギャップ
きっとお義父さんもその時代の方なので、子育てには厳しく、お嫁さんだから厳しく言ったのでではなく、自分の子供にも同じように言うのだと思います。
よくうちの父親も言うのですが、
「自分達の頃はゲタが1足しかなかったから、雨の日はゲタが濡れたら困るから裸足で学校まで歩いて行ったものだ」
「今の子供は、雨が一粒降ったら親が車で送って行って、甘やかしすぎだ」
なんて言っておりました。
確かにNちゃんのお義父さんも昭和17年生まれ、うちの父親も18年生まれ
戦後の混乱期に幼少期を過ごし、物のない時代で苦労して育った人たちが
今時の子育てに疑問を持つのもわからなくはないですね・・・
あまりにも生きてきた時代が違いすぎますから・・・
きっとその世代の人も、普段は「もう昔とは違う」とわかっているけれど
なんだか機嫌が悪い日は、人がやっていることが気になったりするのでしょう
とは言え、言われた方は気分がいいものではありません
それもすごーくわかります!
本当の家族になって行くための過程?
例えば
友達を作って行く時も、始めは仲良くしているけれど仲良くなっていくとだんだん相手の嫌なところが気になり出して少し難しい時期が来る
だけど、その人の中の良いところがあるから嫌いになれず付き合い続ける
そのまま時々ムッとしながらも付き合い続けていくと、その自分と違うところもひっくるめてその人だと認識し出して、こんなところもあるけれど、それでも仲良くしたい人と思えば付き合い続ける
良いところも悪いところもひっくるめてその人
と思えるようになる
完璧な人はいないから、多少の自分と考えが違うところはしょうがないし、それもまた良い刺激だったりする
そうして本当の友達になっていく
お嫁さんとお舅さんやお姑さんだったりもそんな時期もあるのかな・・・
たまにはケンカしながら本当の家族になって行く
もう生理的に我慢できないほど嫌いな場合はしょうがないけれど
それはまた、一緒に暮らして行くのは本当に辛いことだと思うけれど・・・
話してみると、Nちゃんとお義父さんは そこまでではなくて
いつもは助けてもらっていることもわかっていて
根は悪い人じゃないのもわかっている
だけど、やっぱり遠慮はするし、なんとなくうっとうしく感じることもある
と言う感覚・・・
わかるよ・・・その気持ち
家の中にお義父さんお義母さんの気配があるだけでも、なんだか気持ちが落ち着かなくて
たまには一人になりたいなって思う気持ち
仕事帰りにまっすぐ帰れなくて、車の中で少し休んでから家に帰りたい気持ち
それでも普段はニコニコそう言う気持ちにはフタをしていることも・・・
えらいよ・・・
一緒に暮らしているだけで
きっと、何かの違和感はお互いに感じているもので
お嫁さんも大変だけど
実はお義父さんお義母さんも何か感じている
だけど、一緒にいてくれるありがたさも感じているからお互いに我慢している
それって本当にありがたい
どっちも・・・
子供を安心して置いていけるのもお義父さんお義母さんがいるから
家の中が寂しくないのはお嫁さんや孫がいるから
核家族の方が自由だから羨ましいよね・・・
私もそう思う・・・
なんて話しました。
発想の転換
本当は別棟に家を建てたいと言っていたけれど、なかなか難しそうで子供の将来かかるお金を考えたら、とてもお家なんて建てられない・・・
こうなったらそのまま一緒に住んじゃってお金が楽な方を目指しちゃうとか?
家を建てたらなんだかんだと2000万くらいかかっちゃうだろうし
我慢している代わりに2000万残ると思ったら我慢できたりして?
その代わり
「お義父さんお義母さんにイラッとした貯金」して
イラッとしたけど我慢したから100円貯金
それで時々一人だけこっそり美味しいケーキ食べちゃうとか
美味しいアイス食べちゃうとか
自分で自分をほめてあげちゃう
自分の頑張りに価値をつける
っていうイメージです。
私も元々の自分の家族ではありますが、祖父母、父母、兄、夫、子供達と3世帯で同居しておりましたし、家族が多い大変さはとてもわかります。
そして誰か一人じゃなくてみんなの我慢によって平和が保たれていることも身に染みています。
そして今、娘たちがだんだんと自立して家から出て行こうとしている時期で将来の自分を心配している立場として、若い人たちが一緒に住んでくれるありがたさも感じています。
そして私は夫がマスオさんで同居してくれているので、私たちがここに住んでいられることをありがたく思っています。
夫がここにいることを嫌がったら、ここには住んでいられなかったので・・・
ありがたいと思っています。
だから、Nちゃんの頑張りのおかげでNちゃんちの平和は保たれています。
ありがたい事なんです。
だから自分をほめてあげて欲しいです。
そして、その我慢のおかげで家を建てる分のお金が浮き
イラッと貯金で美味しいケーキを食べる
・・・なんて考えてみるのはどうでしょう?
そんな単純な話でもないけれど・・・
でも、どうにもならない事ならば、自分のストレスを減らすための発想の転換も必要です。
こんな風に我慢している人はたくさんいますね?
ほんのちょっとの自分へのご褒美で、ほんのちょっと発想の転換ができたら
ほんのちょっと心が楽になれるかもしれません
そんな方達の心が少しでもスッキリできて
同居の良いところも発見できたら良いですね
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