「私と小鳥と鈴と」金子みすゞ
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが
飛べる小鳥は私のやうに、
地面を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のやうに
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
金子みすゞさんの「私と小鳥と鈴と」という詩です。
子供達が小さい時にこの詩に出会い、よく暗唱させていました。
特に長女には呪文のように
私が「私が両手を広げても」
というと長女がそれを繰り返し、「お空はちっとも飛べないが」・・・でまた繰り返す・・・(笑)
子供達はなぜそれを暗唱させられてるのかよくわからなかったと思うのですが、私にはとっても深い意味があって覚えさせていました。
ちょうどよく覚えて暗唱できるようになった頃、ちょうどNHKの「にほんごであそぼ」という番組で「私と小鳥と鈴と」を流していたり、コニチャンが歌で歌ったりしてメジャーになっていったので身近によく聞く詩になりました。
私がその詩を子供達に覚えさせたのは特に長女が目の病気があって産まれていたので、みんなにはできるけど自分にはできないとか
みんなと違う事にいつか悩む時が来るのではないかと思っていたので
「みんなちがってみんないい」
というフレーズに感動して、いつか娘の励みになってくれたらいいな・・・と思い覚えさせていたのです。
もうそれから十数年が経ち、私もすっかりその事は忘れてしまっていたのですが・・・
昨日の記事を書くのに昔の日記帳を出して読んでいたら、面白いものが出てきまして・・・
2014年に自分が自分へ向けて日記帳にメッセージを書いたものです。(笑)
2014年1月23日
自分への一言メモ
人にいちいちうるさいと最後には一人ぼっちになりますよ・・・
自分で子供達には「みんなちがってみんないい」と教えていながら、一番わかってないのは私自身なのでは?
みんな自分とは違う生き物
考え方も、心地よい加減も
みんな人それぞれなのです。
自分の考えを押し付けるな
今のうちに私が直しておかなければいけない事
「人のふり見て我がふり直せ」
「言葉に出す前にいったん飲み込む」
と書いてありました。
笑笑
今の自分にももう一度伝えたいな・・・と思ったので、記事にしてみました。(笑)
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